基礎体温計を購入しようと思っているのですが、どれくらいの意味がありますか?

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プロゲステロンやエストロゲンと言ったホルモンの変動により形作られている女性の毎月の身体リズムを、ホルモンの変動に伴って変化する体温を記録することで把握するために用いるのが基礎体温計です。
  • 毎月の身体のリズムを知ることができる
  • 病気の可能性を察することができる
  • 診察の際に貴重なデータとなる
  • 妊娠を察することができる
  • 排卵の確認ができる
  • 精神の変化に対応しやすくなる

これらが、基礎体温を測る利点です。基本的に女性の身体は、月経を境に低温期になります。そして排卵を境に高温期となります。つまり、およそ2週間ずつ低温期があり、高温期があるということになります

低温期と高温期の差は0,3度程で、低温期から高温期に移行する寸前には陥落期と呼ばれる、体温が一際低くなる時期があります。一般にこの陥落器前後に排卵が起きると言われており、これを確認することで間接的に排卵が正常に行われているという予測を立てることができます。

このように、基本のリズムと照らし合わせることで、排卵や月経と言った女性の基本的なサイクルを確認し、ときには不調の原因を探ったり、いち早く妊娠を察知したりすることができるようになります。

体温を上げ、子宮内膜をふかふかにするプロゲステロン

ホルモンの働きと体温の変化について、もう少し詳しく説明しましょう。基礎体温の変化をダイレクトに引き起こしているのは、エストロゲンとプロゲステロン(黄体ホルモン)という名のホルモン。

プロゲステロンは排卵後、空になった卵胞細胞が黄体へと変化することで増加します。プロゲステロンは体温を上げる作用があるので、排卵後は高温期へと移行するのです。この時期は黄体期と呼ばれ、プロゲステロンがエストロゲンよりも優位に分泌されます

プロゲステロンが多く分泌されているとき、人によってはイライラを感じやすくなったり、空腹を感じやすくなったりすることがあります。いわゆるPMSと呼ばれる状態になるのは、プロゲステロンの作用によるところが大きいのです。

子宮内膜を着床しやすい、ふかふかの状態に維持する働きを持つプロゲステロンは、妊娠が成立すれば引き続き子宮内膜の状態の維持をしますが、妊娠が成立しなければ黄体が委縮します。つまり、月経を境に体温が下がるということです

このようなホルモン働きがあるので、高温期が長く続くと妊娠が察知できるというわけです。

体温を下げ、子宮内膜を厚くするエストロゲン

妊娠が成立しなければ、エストロゲンやプロゲステロンは減少し、それに伴い子宮内膜が剥がれ、月経となります

しかし月経がはじまるとすぐに卵胞が発育し始め、発育した卵胞はエストロゲンを分泌します。この時点で、プロゲステロンの分泌はまだ緩やか。卵胞の発育に伴ってエストロゲンの値が上がっていきます。

月経からの低温期はエストロゲンが優位な状態が続きます。月経が終われば卵胞が成熟した卵胞期に入り、エストロゲンが充溢し、肌の調子や精神の調子が良くなり、気分の良い状態が続きます

卵胞が十分に成熟すれば排卵、そして空になった卵胞が黄体となり、プロゲステロンを生産する、というサイクルがまた始まります。低温期が長く続くということは、卵胞の成熟が遅れている可能性がある、つまり、排卵が正常に行われていない可能性が考えられるというわけです。

日常生活に役立つ基礎体温データ

このように、女性の身体の中ではエストロゲンとプロゲステロンというホルモンが主に働き、毎月のリズムを作っています。これらのホルモンは体温を変化させますが、皮膚、神経、脳、精神など、全身に影響を及ぼします。このサイクルがどんな風に巡っているかを知るだけでも、日ごろの生活に活かせるかもしれません。

例えば黄体期だからイライラするんだと知るだけで少し冷静に対処できることが増える可能性がありますし、卵胞期を活発に動ける時期と見て旅行や学習の計画を立てることもできます。つまり、必ずしも妊娠を目的としなくても、基礎体温を付けてみる意義はあるのです

もちろん、低温期や高温期の長さが異常を察する目安になるかもしれませんし、妊娠を疑うきっかけになるかもしれません。基礎体温計で記録を取っておけば、いつからどんな変化があったのかというデータになり得ます。

また、データを取り慣れることによって、排卵が正常に行われているか、排卵日はいつくらいなのかを把握することもできる可能性があります。

ただし、基礎体温で排卵日を確認するのは口で言うほど簡単なことではありません。陥落期がうまく確認できるか分かりませんし、確認できたとしても排卵後ということになるので、妊娠を目的とした排卵日の確認に使うにはかなり安定したデータが必要となります。

正確に排卵日を知りたければ、家庭では排卵検査薬を使うことがおすすめですし、より確実を期すのであれば、医師にかかり卵胞検査を受けることをおすすめします

女性の場合、ホルモンの変動により身体も心も支配されていると言っても過言ではありません。基礎体温を測ることで、間接的にホルモンの変化を確認できるということは、使いようによっては様々な利点をもたらします。

興味があるのであれば、まずは気軽に試してみてはいかがでしょうか。

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