ハイリスク妊娠について教えてください。事前に気を付けられることはありますか?

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ハイリスク妊娠とは、分娩までの過程で母子のどちらか、もしくは両者に病気や死亡と言った重大なトラブルの発生が予測されるものを言います。

妊娠に際して、リスクと無縁ということはありません。リスク因子をすべて挙げることはできませんし、当然複合的な問題もあるでしょう。

厚生労働科学研究班では、諸外国で用いられている妊娠リスクスコアを土台に、日本の現状に即したリスク管理が行える妊娠リスクスコアを作成しました

これにより個々のリスクを数値化することができ、適切な医療体制の元でのケアが受けられる可能性が高まるので、安全に妊娠、出産が行える確率が高くなります。

どんな状況をハイリスク妊娠というの?

では、ハイリスク妊娠と目される要因には、具体的にどういったものがあるのでしょうか。妊娠時にリスクとなる要因は多岐に渡ります。

高齢(低年齢)妊娠や多胎妊娠、低身長、肥満と言った身体的な特徴。高血圧や糖尿病、腎臓病、心疾患、自己免疫疾患などを伴う、合併症妊娠。妊娠前から患っているものもあれば、妊娠時に合併症として引き起こされるものもあります

これには精神的な疾患も含まれます。

過去の妊娠・出産時に問題があった場合も、同じことを繰り返すことが多いので、リスクと捉えられます。飲酒や喫煙、低栄養と言った生活習慣を持った状態での妊娠。妊娠中の感染症や有害物質の暴露と言ったものもリスク因子です

また経済状況など社会的特徴がリスク因子となることもあります。もちろん妊娠時にリスクとなる要因はこれだけではなく、すべてを挙げることはできません。

これらはリスク度が一律という訳ではなく、妊娠リスクスコアではそれぞれの因子に対するポイントが設定された上で、4点以上のものをハイリスクと見なしています。

リスクを伴う妊娠と出産を無事に乗り切るためには、予めリスク管理をすること、そしてリスク管理を継続することが必要です。医師の力に多く頼ることになると思いますが、それでは、妊娠時に自分で気を付けられること、妊娠前から気を付けられることはあるでしょうか。

自分で気を付けられるリスク管理

妊娠してからであれば医師による判断でケアを受けられると思いますが、妊娠する以前に気を付けることと言えば、リスク因子となり得るものは自力で改善する意識は大切です。

ハイリスク妊娠となり得る要因を分けると、自分で改善可能な要因、治療により改善の可能性ある要因、改善が不可能な要因の三つに分けられるのではないでしょうか

例えば自分で改善可能な要因には、飲酒や喫煙などの生活習慣があるでしょう。肥満や低栄養と言った状態も、自分の意思で改善を目指すことができる類のものです。

自力で改善できる可能性があるというだけで、簡単なことではないと思いますが、例えば喫煙の習慣であれば禁煙外来に行こうとするとか、栄養の面はプロに相談するとかするという判断を自力で行えるということです。

その他にも、食中毒や感染症に対する知識を身に付けておくこと、妊娠がリスクとなるような状況での妊娠を避けることなどが自分でできるリスク管理ではないでしょうか

また、自分の状況だとハイリスク妊娠になる可能性が高そうだという自覚があるのであれば、里帰り出産は諦め、大きな病院があるところで健診から出産まで行うというような判断も、自分でできるリスク管理の一つにして、重要な選択です。

妊娠のリスクを下げるためにできることはたくさんあるかもしれませんが、すべてのリスクに自力で対応することは難しいでしょう。いざ妊娠となれば、医療機関に頼ることになるはずです

まったくノーリスクな妊娠・出産はありませんから、心掛けることは最善を尽くすということです。そのために今少しでもできることがあれば行い、あとは医師に身を委ね、判断を仰ぐという決断が必要になるのではないでしょうか。

そういう意味では、信頼できる病院や医師を探すことが一番のリスク管理と言えるでしょう。

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